アイデアを手放そう
プロダクトやサービスについえて、自分で考えたアイデアは自分のものとして、他人から認めてもらいたい、賛同してもらいたいというのが人情だと思います。
実現して成果を出した暁には、自分の手柄と認識されたい、と考えてしまうのが自然でしょうか。
ただ、アイデアはアイデアのままでは無価値です。
多くの人の意見や手が加わって、世に出てはじめて成果に結びつくのです。
そう考えたときに、無価値なアイデアの段階で「自分のもの」と固執することで、大きく損をしているのではないでしょうか?
というのが今日の内容です。
周囲のメンバーの気持ちになって考えてみると、
「俺が考えた、俺が考えた」と自分の手柄主張の強い案には、「他人のために頑張っている感」を引き出してしまい、気持ちがひいてしまいます。
また、自分自身もあまり「自分の考えた案」ということに固執すると、
客観的な判断ができずに、最終的な成果よりも、実現することを目的化しがちな罠があります。
そこで、
自分の案から気持ち距離を置いてみてはどうでしょう。
自分の考えを提案した後、大きく賛同して自分事のようにその可能性を語ってくれる人がいたら、その人にあげてしまうのです。
自分は半信半疑だったが、賛同意見を挙げてくれた人、賛同の意を示してくれたその場のメンバーが、案の可能性を見いだし方向性を決定付けた、という認識を作ると、
その場のメンバーは前述とは打って変わり「他人のために頑張っている」ではなく「自分たちの事」として前のめりになりやすくなります。
また、距離を置く事で自分自身も客観的に案に足りないものが見えてくるでしょう。結果的に成功率をあげることにつながるはずです。
というわけで、
メンバーとの効果的な協同のために、またアイデアの客観的な検討のために
自分のおもいついたアイデアを、少し手放してみよう、というお話でした。